名古屋経営会計専門学校5号館学生ラウンジ

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WEB講師のコーナー

自分たちで作る実践をしながらウェブを取り扱う人材を育てる授業

このウェブサイトは、もともと情報技術としてのウェブの授業で実際にインターネット上で実験する機会を生徒に用意したくて作ったものです。

そもそも、最初に情報技術としてウェブの授業をやってほしいというオファーを頂いたとき、HTMLなどの技術的な基礎を学ばせ、いわゆるホームページ制作検定を受検させるようなイメージだったのですが、思い切ってその方針を変えてしまいました。それが今の特色になっていますので、少しご紹介します。

マーケターとしてのセンスを育てる

技術のことも少しやるけど本丸は活用、分析、改善のサイクル

経営実務科の学生を想定した場合、ウェブデザイナーやプログラマーといった職業に必要なカリキュラムでコーディングなどを勉強することに2年費やすよりも、企業内の担当者として、あるいは起業家として、ウェブデザイナーやプログラマーと適切なコミュニケーションを取りながらマーケティングの位置領域としてウェブをうまく活用できるようになってほしいと考えました。

そのため、HTMLやCSSの超基礎的な内容やwwwの仕組みにも触れつつ、どちらかというと授業で話している内容は私が実務でやっているウェブコンサルティングで得られた知識や考え方、アイデアの共有を含めて「ものの考え方を育てる」が中心になっています。

よきウェブの専門家と仕事するためのリテラシーづくり

ウェブの世界というのは、その知識を持っていないと一体何が起こっていて、何にどのようにお金がかかっているのかを理解するのが難しいかもしれません。例えば検索エンジン対策にしても、SNSマーケティングにしても、これが王道で間違いない正解、というものはありません。日々工夫と継続でコンテンツ作りを真面目にやるのが一番ですが、そのためには専門家の力を借りる必要も出てくるかもしれません。しかし、専門家と言っても色んな人、会社があります。きちんとした裏付けや仮説に基づいた適切な予算計画、適切な表現方法を提案できるパートナーと組む必要がありますが、それを見分けるには最低限ウェブに関するリテラシー、情報の取捨選択のセンスを育てる必要があります。そのあたりしっかりしていないと、成果が出ない、騙された、というような不信感を抱いてしまう事案に発展し、ウェブを前向きに扱うモチベーションが無くなってしまうケースも数多くあるのです。

実際にいろんな会社を回ってよく聞くのは、「前の業者に不満があった」という相談です。こうしたミスマッチを防ぐためには不安要素をきちんとクリアできるような判断力が必要です。

ネットの向こう側からの手応えを実感する

大抵の学生はInstagramやTwitter、そしてLINEを使っているわけですが、彼らのコミュニティはあくまでも身内的なものであることが多いです。たぶん、生徒の中にフォロワー数が万単位になるようなアルファツイッタラーはいないと思います。2017年度はローカル環境でWordPressを立ち上げ、記事執筆をやってみましたが、やはりどこか机上の空論感があり、インターネットを取り扱う授業であるにもかかわらずバックヤードしか体験しないというのももったいないと思っていました。そこで今年度から色々な試みをはじめました。

ひとつは、「ショップ経営」の受講者が企画する学園祭や近隣の仲田夏祭りの屋台出店のプロモーションを支援する課題です。今回はウェブも含めてアナログなポスターやフライヤーの配布なども自由に企画してもらいました。

そして今回Instagramで宣伝に熱心に取り組んだ学生が見事に大きな反響を得ることができました。1ヶ月のチャレンジで地元のお店とつながったり、ウェブメディアから取材されたりして52いいねってなにげにすごい。

独自コンテンツ制作の難しさと楽しさの両方を味わってほしい

ちゃんとやれば数字は増える、を体験してほしい

そして第2フェイズに入る2018年後期、いよいよこのウェブサイトで生徒たちが思い思いにコンテンツを考え、作り、発表していくというわけです。今はどんなことを書いたらいいんだろうと色々悩んでいるようですが、きっとブレークスルーして楽しいコンテンツを出してくれると期待しています。また、このクラスには留学生もいるので、彼らの母国や日本語学校の後輩に向けてもメッセージを出してほしいと思っています。こうした取組の成果はアクセス状況を詳細に分析できる「Google Analytics」にて随時共有し、それぞれのチームごとに課題の発見に役立ててもらうように考えています。

多分こういう試みは珍しいと思います。

みんな、期待してるぜ!

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